僕の初恋
第3章 2013年 足りない時間
ガチャ
「あ、永野です」
「あっ、永野くん!ちょっと待っててね!」
「あっ、うん///」
「…永野か、何だよ」
「また遅刻するぞー、急げよ」
「あー、はいはい。」
僕はカバンを持ち、
「優愛、行ってくる」
「うん/// いってらっしゃい」
一言口を交わす。
「へー、昨日はあんなに妹さんにきつく言ってたのに。シスコン?」
「…ちげぇよ」
「ふーん、そか」
「なあ、永野」
「ん?」
僕は立ち止まった
「…お前さ、姉いるだろ」
「ああ、いるけど?」
「…好きになった事あるか?」
「…へ?おい、どうしたんだよ、優介」
「…何でもない。」
…まあ、そんなわけないか。
永野が姉を好きになるなんて。
「あー…分かっちゃった?」
…は?
「俺さー、姉貴と毎日エッチしてるんだよねー」
「…え」
「言うなよ、優介」
「言わないよ」
そして、そこからしばらく無言になりながら歩いた。