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僕の初恋

第9章 2013年 崩れる音

「そう言えば、大丈夫なのかあいつ」

「多分ね。ま、インフルエンザみたいだし、来週になるんじゃない?」

「ふーん…そうか」

「それより…」

そう言うと、寿也はパソコンを閉じ

「あんたはサボって大丈夫なの、頭良さそうに見えないけど」

「悪かったなあ、悪そうに見えて」

あー、ムカつくこいつ…

「まあでも、純希が認めた奴だから悪い奴じゃなさそうだな」

「え?」

「あいつ、人見知り激しくてさ。小さい頃から、俺やあいつの姉や母親としか、話してないから」

「そうだったのか…初耳だな」

「でも、純希の家族は何かバラバラで、姉と純希は父が違うから。…まあ、今の母親の連れ子。だから、俺と純希の姉は血が繋がってない。純希と純希の姉は異父姉弟ってわけ」

「なんか、分かりにくいな…」

「ま、分かりやすく言えば、俺と純希はイトコだけど純希の姉とは赤の他人。純希と純希の姉は異父姉弟ってわけ」

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