執事様のご奉公〈BL注意〉
第1章 朝の目覚めは
俺が奏と会ったのは、幼稚園に入園して直ぐだった。
当時から、母親も父親も仕事で忙しくて面倒を見られなかった為、奏が付き人として雇われていた。
もう一人おじさんが居たけれど、その人は主に家事などをしていて、奏は俺のおもり役。
思えば、あの頃からだったと思う。奏の事が好きで好きで溜まらなかったのは。
俺は奏のやる事を直ぐに真似して、奏の後をついて行っていたらしい。
そんな俺が可愛くて仕方がなかった…と、奏に言われた時は嬉しくてにやついてしまった。
中学校になった頃から、おじさんはいなくなって奏が俺の正式執事となった。