逆転カップル!?
第7章 逆転カップル誕生?
私は周りの視線を気にせず歩いた
校門を出ると手を離し、校舎側に振り返った
『いるよ』
靴箱の前にはこっちをじっと観ている芹沢くんがいる
『少し歩こっか』
また手を握り、私は自分の家の方向に向かった
『着いて来てたら、私ん家まで行くよ』
藤堂さんは不思議そうな顔をしている
―――――――
『着いて来てる』
仕方ないか…
私の家まで後数分
『少し話そっか
無言だったら変だもん』
とは言いつつも…
何を話すか
そうだ
『沙夜香
何処か行きたい所ある?』
私は芹沢くんに聴こえるくらいの声の大きさで言った