身代わりH
第11章 *勉強・・・っ?!
お兄ちゃんに見とれていたあたしは突然問い掛けられて慌てて課題に目を落とした。
「だからこういう3つの式が成り立つ。…」
-……。
お兄ちゃんの解説を聞きながら、あたしはチラッと視線を泳がせる。
細身の黒いズボンに、淡いグレーのカットソー。
その首周りは大きくカットされていて、しっかりとした鎖骨が時折目に入ってくる。
さらに、生地が薄手だからか、逞しい肩の輪郭もわかってしまって、ドキドキする。
「…3つの式のうち①と③の式を使えば答えは出る。問4のポイントは…Bの質量が0.60㎏の時滑りだしたから、この時Aと床との間に最大摩擦力が働くことがわかれば、後は問3と同じだ。…わかったか?」
「-は、はい…」
…なんとなく…。
「じゃあ解けるな。オレはここにいるから自分でやってみろ」
お兄ちゃんはそう言うと、持って来ていた文庫本を手に取ってページをめくり始めた。
…え?
そんないきなり…。
「だからこういう3つの式が成り立つ。…」
-……。
お兄ちゃんの解説を聞きながら、あたしはチラッと視線を泳がせる。
細身の黒いズボンに、淡いグレーのカットソー。
その首周りは大きくカットされていて、しっかりとした鎖骨が時折目に入ってくる。
さらに、生地が薄手だからか、逞しい肩の輪郭もわかってしまって、ドキドキする。
「…3つの式のうち①と③の式を使えば答えは出る。問4のポイントは…Bの質量が0.60㎏の時滑りだしたから、この時Aと床との間に最大摩擦力が働くことがわかれば、後は問3と同じだ。…わかったか?」
「-は、はい…」
…なんとなく…。
「じゃあ解けるな。オレはここにいるから自分でやってみろ」
お兄ちゃんはそう言うと、持って来ていた文庫本を手に取ってページをめくり始めた。
…え?
そんないきなり…。