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身代わりH

第11章 *勉強・・・っ?!

早くも文章を目で追い始めているお兄ちゃんの顔を見上げる。




するとその気配を悟ったのか、




「…オレの説明、聞いてたな?」




と、視線を外さずに抑揚のない声で尋ねられた。




-うっ。




「……」



有無を言わせない口調に、あたしは黙って頷いた。




簡単な問題なら、解けるよねっ…。




そう思いながら、持っていたシャーペンを握り直し、問題に目を落とす。




-と、テーブルの上に影ができ、フワリと石鹸の香りが鼻を掠めた。




…ち、近いっ…///

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