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身代わりH

第12章 *ご褒美

その声に背筋がゾクリとし、とりあえず謝ろうと思った瞬間、お兄ちゃんが立ち上がり、同時にあたしの体も宙に浮いた。




「きゃ…っ」




ドサ…ッ!




ベッドに放り出され、スプリングの衝撃をまともに受けたあたしはどうなったのかわからずにゆっくりと上体を起こした。




カチャカチャッ…スルッ。



そんなあたしに聞こえたのは、ベルトを外す金属音と、衣擦れの音。




…なっ…なに…するの…っ?




ギシッ-。




戸惑うあたしの前で、お兄ちゃんはしなやかに色付いた裸体を横にすると、言った。




「…服を脱いでオレの上に跨がれ」




「-!-」




-ウソッ…そんなの…無理!




あたしは咄嗟に首を振った。

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