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そしてお兄ちゃんはクイッとあたしの顎を掴んで言った。




「そうだろ…？」



「…ッ…！」




勝ち誇ったような笑み。




…なんでっ…？




何も言ってないのにっ…！




どくん、どくん…




お兄ちゃんに触れられたところから体温が上がっていき、心臓の音が鳴り響く。




お兄ちゃんはクス、と笑って続けた。




「オレに逆らえないおまえが自分の意志でここに来た…他になにがあるって言うんだ？」





「－…っ…」




そうして偉そうに見下ろされても…否定できない。