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身代わりH

第15章 *条件

「相手にしてほしかったら、それなりの決意を見せるんだな。例えば-」




お兄ちゃんはクルリとあたしに背を向けたあと、机に向かいながら続けた。




「…上下下着付けずに登校。それくらいするなら考えてやるよ」




「-っ!無理だよっ」




即座に否定するあたしに、お兄ちゃんは振り返りもせずに言った。




「…それならオレの気が向くまで待て」




「…っっ…-」




-つまり、あたしの誘惑なんかじゃどうにもならないってこと。




あたしはその事実を突き付けられた気がして、それ以上どうすることもできずに自分の部屋に帰った。




…はぁ…振られちゃったよ…。

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