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身代わりH

第16章 *…実行

お兄ちゃんはスッと屈んであたしに視線を合わせると、探るような目つきで覗き込んで来た。




「-おまえ…」




-ドキッ…。




…な、なにっ…?




…怒ってるなら…早く言って…こんな近くにいたら…またあたし…おかしくなっちゃうっ…。




あたしはぎゅっと目をつぶって身構えた。




…けど、聞こえて来た言葉は、意外な命令で。




「ブレザー、脱げ」




-え?




「今すぐだ。ここで…オレの前で脱いでみろ」




「-!!」




2度目の台詞で、あたしはハッとした。

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