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身代わりH

第20章 *最後の夜

そしてそっとあたしを抱きしめて…、




『今日はどうされたいんだ?』




って聞いてきたり、先にベッドに腰掛けて、




『来い』




って腕を広げたりする。




もう何度も経験してることなのに、始める時はいつもドキドキする。




…今日はどんな風にされちゃうんだろう…。




あたしはベッドから下りると、高鳴る鼓動を抑えてノブを回した。




薄暗い廊下にはやはりお兄ちゃんが立っていて、胸が高鳴る。




「-……」




お兄ちゃんがあたしの部屋に足を踏み入れ、ドアに手をかけた。

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