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身代わりH

第20章 *最後の夜

いつものように甘い時が訪れる…と思った時。




ガッッ!




お兄ちゃんはあたしの肩を掴んで部屋の中に押し込み、後ろ手に素早くドアを閉めたかと思うと、あたしを強引に抱きしめた。




「雅…ッッ!」



「…!…」



-ドキ-…ッ!




苦しげにあたしの名を呼ぶお兄ちゃんの声が耳元に響く。




-な…に…?




首筋にお兄ちゃんの熱い息がかかる。




背中に回された逞しい腕に、更に力が加わって…苦しい。




「…どうし…たの…?」




…いつもと様子が違う…。

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