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気付けばこの噂がいつの間にかあたしの噂と擦り代わっていて…、あたしをより深い谷底に突き落とした。




…信じたくない。




あたしとの関係を切った数日後にはヨリを戻してたなんて。




今この時に、あの人とお兄ちゃんが一緒にいるなんて…。




あたしがきゅ、と唇の端を噛み締めた時、横でユミちゃんが言った。




「あ、ゴメン雅、あたしトイレ行ってきてもい？」



「…あ、うん…」




はっと顔を上げてそう言うと、




「…てか、雅大丈夫～？顔色悪いよ？」




と、覗き込んで来た。あたしは慌てて手を振ってごまかす。