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身代わりH

第21章 *消えない温もり

「だ、大丈夫!あたし運動不足だから…階段昇って疲れたのかも」



「ほんとに~?ま、雅がそう言うならいいけど」




ユミちゃんが半信半疑な表情でそう言うので、




「うん、平気平気!じゃ、あたし先に行って待ってるね!」



あたしは時間を気にするフリをして踵を返した。




「………」




ふう、と息をつく。




…我ながら、下手な言い訳。




そろそろ…暗い顔するの、やめなきゃ…。

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