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身代わりH

第24章 *知られていた

***




その頃-…。




野球部のマネージャーであるユミは、校庭のベンチに腰掛けながら、ふとポケットの中の携帯に手をあてた。




ユミが授業に戻ってから、雅からのメールはない。




-雅…まだ寝てるのかな…。




早く元気になってくれるといいんだけど…。




ユミはそう思いながら、野球部の奥で活動しているサッカー部に視線を移した。




生徒会長兼部長でもあった拓真が引退したサッカー部は、どこか弛んでるように見える。




…そういえば…、雅も前はよくここに遊びに来てたけど、そういうことだったんだね…。

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