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身代わりH

第4章 *お仕置き

***




-コンコン。




「雅ー、ごはんよー!」




-はっっ。




数時間後、お母さんの声が聞こえて、あたしは目を開けた。




…あれ、あたし…なんで寝ちゃったんだろ-?




そう思って起き上がろうとした時。




-ズキン-!




「っ-!!」




下腹部に走った鋭い痛みと共に、さっきまであたしを支配してたお兄ちゃんの温もりを思い出し、あたしは全てを悟った。




-そうだ…あたし、さっきここでお兄ちゃんに…。




「…雅?寝てるの?」




お母さんがもう一度ノックする音が聞こえて、あたしは慌てて返事をした。

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