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第2章 土曜日
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ズキッ
…頭と心臓に、激痛が走る。
基樹は暫くの間気を失っていたが…
頭と心臓を貫くような痛みが襲った為に、意識が戻ったのであった。
「…起きた様ですね?」
――!!!
基樹の頭上から、“あの声”が聞こえて来た。
「凄い生命力ですね…心臓に向けて発砲したのに…さすがです」
声の主は白々しく、言い放った。
声の主――主催者S――は、まるで基樹を挑発するように言い放った。
「…っめえ!!!!」
流石に何回目かの遭遇で、先程よりも殺意が育ち
基樹は思い切り殴ってやろうと飛び掛かった。
ガタガタ
「なっ…」
だが、そう簡単にはいかなかった。
気付かなかったが、基樹は手足、腰の3箇所を
椅子に縄で縛り付けられていたのであった。
基樹は当然動けない為、いつもは迫力ある狼の“脅迫”にしか聞こえない声が、
今は負け犬の遠吠えにしか聞こえなくなってしまった。
「フフッ…貴方は強過ぎて、ゲームになりません。…一瞬で楽にしますよ…」
そう言うと、Sは銃口を基樹の頭に当てた。
「…これで終わりです!!!!!」
血走った目で、言葉を発した。
そして…――
引き金を引いた…――
ドオオォオォォン…