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それまでの照井の表情が一変し、一瞬驚いたように翔太郎を見る。
そんな照井を見て翔太郎は小さくもしっかりと頷いて応えた。

「俺は、考え過ぎていたのか‥」

「お前ってほんっと堅物だよな‥‥照井は、俺が本当に愛した奴を簡単に手放す様な、そんな男に見えるか‥？」

「さぁ？どうかな‥？」

「んなっ…」

「冗談だ。君ならきっと、しつこいくらいに愛してくれるんだろうな…それも悪くないと思った。君は、一筋縄ではいかなさそうだからな」

「わかってんじゃねーか。じゃあ、俺がもう我慢できなくてしかたなくなってることも分かるよな…？」

「あぁ勿論だ。左…っ」

照井は翔太郎の体を支えてやり、辛くないようにとしているその時、翔太郎は彼の優しさに触れながら静かに絶頂を迎えた。
この時翔太郎は、フィリップから何度となく入っていた電話に気付くことはなかった──