仮面な人たちの恋愛夢小説
第11章 似た者同士の向こう側(DBL)
「せっかく二人きりだっていうのに、君は嬉しくないのかい?」
──嬉しいわけがない。
そのはずなのに、何故か期待している自分がいる。
有り得ない…
アイツといると気が狂ってどうにかなりそうだ。
「ふざけるのも大概にしろ海東」
──そんなこというけど僕には士の気持ちが分かるよ。
今君は僕と二人きりでいられて嬉しいはずさ、勿論僕も同じだ。
いつも一緒にいる小野寺ユウスケと、士の恋人みたいにくっついてるナツミカンもいない。
僕らは今本当に二人きりなんだからね。
「ふざけているかどうか試してみるかい?」
──俺の両手首を掴んで体ごと壁に突っ伏してくる海東。
その瞬間、俺は酷く海東を殺気溢れる目で見ていたことだろう。
だが海東は俺のその殺気には目もくれず、狂気の目を向けてきた。
コイツがそういう目をするときは、本気だってことくらい俺には分かる。
さてと…、
こうなると手がつけられないことを俺は良く知っている。
──嬉しいわけがない。
そのはずなのに、何故か期待している自分がいる。
有り得ない…
アイツといると気が狂ってどうにかなりそうだ。
「ふざけるのも大概にしろ海東」
──そんなこというけど僕には士の気持ちが分かるよ。
今君は僕と二人きりでいられて嬉しいはずさ、勿論僕も同じだ。
いつも一緒にいる小野寺ユウスケと、士の恋人みたいにくっついてるナツミカンもいない。
僕らは今本当に二人きりなんだからね。
「ふざけているかどうか試してみるかい?」
──俺の両手首を掴んで体ごと壁に突っ伏してくる海東。
その瞬間、俺は酷く海東を殺気溢れる目で見ていたことだろう。
だが海東は俺のその殺気には目もくれず、狂気の目を向けてきた。
コイツがそういう目をするときは、本気だってことくらい俺には分かる。
さてと…、
こうなると手がつけられないことを俺は良く知っている。