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仮面な人たちの恋愛夢小説

第20章 赤い殺戮・赤い記憶(鎧)

「君に一つ聞きたい。答えたくなければそれでもいい。君は、自分の犯したかもしれない罪をどう思っているんだ…?」

新しいワイシャツを羽織り、ボタンをつける彼女の手が止まる。暫く沈黙が続き、彼女が答えた。

『もし、自分が本当にしてしまったことなら、その罪はどんな形であれ償わなければなりません』

か細く答える彼女に首を傾けて背を見る貴虎。彼女は胸に手を宛てた。

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