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仮面な人たちの恋愛夢小説

第21章 愛する人へ(D)

普通に見れば眠っているように見えるその姿は、彼には違うと分かる。

本当に眠っているかのように横たわる彼女の真横には、薬の瓶が転がっている。

彼は彼女を抱き起こし、その手に握られていた封筒を手に取る。中身は手紙だった。
それを読んだ彼は何度となく、力なく倒れている彼女を見る。
次の瞬間、彼の目頭に熱いものが込み上げた。
手紙の内容はこうだった──

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