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仮面な人たちの恋愛夢小説

第26章 白い羽根に包まれて、(電)

「ご安心を姫。私は姫の傍を離れたりはしません」

彼女の少し疑ったような瞳が彼を捕らえる。

「信じて頂けませんか?」

『信じられない‥‥だから信じさせて』

「仰せのままに」

優しく、でも力強く引き寄せた彼女を彼の唇が捕らえる。
その瞬間、夢に見た真っ白な羽根が二人を囲むように舞い降りていた。

「如何ですか姫」

まさに王子様というのだろうか。美しい微笑みを浮かべて彼女を見詰める彼に彼女は服の袖を掴んだ。

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