仮面な人たちの恋愛夢小説
第4章 心とココロ(剣)
その日の夕方、母親から連絡がありお使いを頼まれた凛はスーパーへ。
買い物を済ませて帰っている途中だ。
『お客さん来てるって言ってたけど、誰だろう?』
親戚や友人を思い浮かべながら自宅の前まで来た時、見覚えのあるバイクを目にする。
凛はまさかと思い足早に玄関を開く。
いつもならきちんと揃える靴も気に止めずリビングへ駆けて行った。
『は、始さん…!?』
『あら凛お帰りなさい。お知り合いだったの?』
「君の家だったのか‥お母さんには色々お世話になってね…」
驚きのあまりすぐに気付かなかったが、始は怪我をしていた。
事情すら知らないものの、凛の母親は始を見兼ねて家に上げたとか。
「母さんの話だと公園で倒れていたそうだ。何故倒れていたは聞いても教えてはくれないがな」
『そっか…始さん、もしかして‥』
何かをいいかけて始に人差し指で秘密、のポーズをされ小さく首を振られる。
「そろそろ帰ります」
『もう少しゆっくりしていったら?』
「その怪我では暫く身体を動かすのはキツいだろう。うちは気にしなくていいから、好きなだけ泊まっていくといい。どうかな」
『そうして下さい始さん。…ね?』
少々悩む始だったが凛の一件もあり少しの間だけ居候させてもらうことに。
それから九条家に混じって晩御飯を共にした始は、居候とは思わせず自然と最初からその場にいたのではないか、そう思わせる様だった。
一段落ついて、始は凛と同じ部屋で寝ることになった。
部屋は広く、始は亡くなった兄が使っていたベッドを与えられた。
買い物を済ませて帰っている途中だ。
『お客さん来てるって言ってたけど、誰だろう?』
親戚や友人を思い浮かべながら自宅の前まで来た時、見覚えのあるバイクを目にする。
凛はまさかと思い足早に玄関を開く。
いつもならきちんと揃える靴も気に止めずリビングへ駆けて行った。
『は、始さん…!?』
『あら凛お帰りなさい。お知り合いだったの?』
「君の家だったのか‥お母さんには色々お世話になってね…」
驚きのあまりすぐに気付かなかったが、始は怪我をしていた。
事情すら知らないものの、凛の母親は始を見兼ねて家に上げたとか。
「母さんの話だと公園で倒れていたそうだ。何故倒れていたは聞いても教えてはくれないがな」
『そっか…始さん、もしかして‥』
何かをいいかけて始に人差し指で秘密、のポーズをされ小さく首を振られる。
「そろそろ帰ります」
『もう少しゆっくりしていったら?』
「その怪我では暫く身体を動かすのはキツいだろう。うちは気にしなくていいから、好きなだけ泊まっていくといい。どうかな」
『そうして下さい始さん。…ね?』
少々悩む始だったが凛の一件もあり少しの間だけ居候させてもらうことに。
それから九条家に混じって晩御飯を共にした始は、居候とは思わせず自然と最初からその場にいたのではないか、そう思わせる様だった。
一段落ついて、始は凛と同じ部屋で寝ることになった。
部屋は広く、始は亡くなった兄が使っていたベッドを与えられた。