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仮面な人たちの恋愛夢小説

第6章 喧嘩する程仲がいい(電)

『モモーっ!』

「よっ。終わったか」

『うんっ』

月魅をモモタロスが憑依した良太郎の前に押し出す桃魅。
月魅は慌てる。

『何しに来たんだよっ』

「俺は断ったんだけどよ、どーーしてもって良太郎がいうから迎えに来たんだよっ」

『はっ…?』

「んだよ?ワリぃーか?」

『いや、そうじゃないけど…』

「あーっ、何でもいいから帰るぞ!ほら!」

モモタロスが月魅の腕を掴み強引に引っ張って行く。
桃魅はそんな二人を見ながら、そっと一人別の道を歩いて行った。
帰り道、黙々とあるく中沈黙を破り月魅がいう。

『‥ありがと』

「あ…?」

『だから!ありがとうって言ってんの』

「…おう」

そっと月魅から手を離すモモタロスが今度は月魅にいう。

「朝は悪かったな、あんなこと言ってよ‥」

『ぷっ…はははははっ!』

月魅は珍しいモモタロスに笑ってしまった。

「何笑ってんだよ!人が謝ってやってるのによぉッ!」

『ごめん。何だか可笑しくって。普段のモモだったら絶対言わないから、変なものでも食べたのかなって…』

「食ってねぇ!お前バカにしてんのかァ!?」

そんな言い合いをしていると、突然何かが二人を襲った。

「あっぶねぇ!大丈夫かメガネ」

『へ、平気‥モモあれ!』

「イマジン‥何でこんな所に…」

モモタロスは険しい表情をしながら月魅を自分の背に隠す。

「俺から離れんなよ?」

『‥分かった』

ベルトを装着したモモタロスが良太郎の身体を借りて電王・ソードフォームに変身する。

「俺、参上!行くぜ行くぜ行くぜえ!!」

電王は月魅を背で守りながらイマジンと戦う。
月魅は必死に電王に隠れていた。

「ええい面倒だ!いきなり行くぜ!俺の必殺技、パート3ッ!」

ソードの先端が浮き、赤い電流の様なものが流れるのを本体が操りイマジン達を切り裂いた。
電王は変身を解除する。

「大丈夫かメガネ」

『平気、モモが守ってくれたから』

「そうか‥」

目の前に現れたデンライナーに乗り込む二人。
二人はモモタロスの部屋へと入った。

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