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仮面な人たちの恋愛夢小説

第7章 約束のドラゴン(W)

面影堂に着いた二人。
桃魅は少しフードを深く被り、晴人にしがみつく。

「大丈夫。皆いい人ばっかりだからさ」

『人に触れるのは慣れてないんだ‥』

「俺がいるから」

桃魅の手を取り握る晴人。
桃魅はビクッとするもすぐに落ち着き、そのまま面影堂の中へ──

「ただいま」

「お帰りなさい晴人さん!」

『お帰り晴人君』

「よぉ晴人。後ろにいるのは誰だ?」

「白い魔法使いの使いの人で、桃魅っていうんだ」

「『「ぇえーっ!?」』」

『ぁ‥‥っ』

白装束の桃魅に興味津々な瞬平、凛子、攻介。
三人の横からコヨミも顔を出す。

「白い魔法使いって、あの白い魔法使いですよね!?」

『その子が?』

「いやー、にわかに信じがたいな‥」

「本当だって!もも、お前の力、ちょっと皆に見せてやってくれよ」

『お前がそういうなら‥』

《ガルーダ》
《ユニコーン》
《クランケーン》

晴人の指輪を借りた桃魅は、自分のドライバーに指輪を翳す。
すると、白い偵察軍が現れる。

『わっ!?』

「白いガルちゃんですよ!」

「こっちは白いユニコーンだ‥」

「どうだ?これで分かっただろう?信じるか?」

「『「信じる!信じる!」』」

意外にもすぐに自分の存在を信じた三人にオドオドする桃魅。
すると晴人が後ろから深く被ったフードを外した。

『ちょっ…!?』

「わっ、女の子‥」

『あらま‥』

「なかなか可愛子ちゃんじゃねーかよっ。お前も隅に置けねぇな」

「まぁな」

すかさず晴人の背中に隠れる桃魅。
やはり光は苦手な様だ。

『お前私を殺す気かっ!』

「そんなんじゃないよ。ちょっとでも人に触れて慣れてもらおうと思ってな‥でもちょっと強引だったな、ごめん」

『そうか…ありがとう』

晴人の仲間に認められた桃魅はそれから晴人と二階へと上がった。

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