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夜会で踊りましょ!!

第12章 ショーを並んで

(あ、あそこがカウンターだ!)
 翼女は迷子センターのカウンターを見つけて、小走りに走っていく。


「……っ名前は…」
 カウンターには、子供を捜している夫婦がいた。

「あ、もしかして、みほちゃんのお母さん?」
 翼女が女性に話かける。

「みほ!みほを知っているんですか!」
 女性がすごい勢いで、近づいてきた。

「え!ぁ…はい」
 圧倒されて、硬直する翼女。


「ああ、みなみさん…」
 男性が女性を体をポンポン叩いて、落ち着かせている。

「あ、ごめんなさい…みほを知っているの?」

「あ、はい。今友達が…」
 後ろから来ている柾季の方を向くと、

「…お母さん!」
 柾季に肩車されてる、みほが手を振っているのが見える。


「あ!みほ!」
 女性が走ってくる。

(よかった!みほちゃんのお母さんが見つかって…でも、私のスカートと色が少し似ている位で、デザインは全然違うような、気がする)


「お父さん!」
 みほが頭の上でバタバタ動く。

「あぶないよ」
 男性はハラハラした顔をしている。


「いえ、大丈夫でしたよ」
 柾季がみほを降ろす。

「ありがとう。重かったでしょ」
 みほを抱き寄せる男性。

「浴衣のショーの所で、みほちゃんにあって…ココにつれてきました」
 柾季は状況を説明していた。

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