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夜会で踊りましょ!!

第12章 ショーを並んで

「すっかり遅くなったね…」
 柾季が腕時計を見ている。

「だ、大丈夫。まだ明るいし…」
 翼女も壁の時計と窓の外をみて言う。


「翼女ちゃんカード貸して!」
 柾季が財布を出しながら言う。

「え?私のカード…」
 翼女はよくわかっていないで、カードを出す。


「じゃ、貸してね」
 柾季が翼女のカードをもって、チャージに向かう。


「あ!そんな、電車分はちゃんとあるので!」
 翼女が慌てて柾季の腕を掴む。


「遥香から翼女ちゃんの分もらってるから…大丈夫!って言うか、チャージさせて、後が怖いから」
 遥香の怒った顔を思い出して震える柾季。


「…じゃぁ、お言葉に甘えます」
 その震えを察して、一礼する翼女。

「甘えて、甘えて!」
 柾季が機嫌よくチャージしている。

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