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夜会で踊りましょ!!

第15章 タチバナ様に出かける前

「☆え?」
 開けた柾季が固まっている。


「ま、柾季くん…は!きゃ!」
 翼女は柾季の顔を見て、我に返って急いで服を持ってしゃがむ。

「…!」
 遥香も柾季の顔を見て、我に返る。

「ま~さ~き~」
 遥香が怒りオーラを纏って拳を振り上げる。

「ひっ!」
 柾季は自分が仕出かした事を後悔する間もなく。

「…のバカー!」
 遥香はそばに置いてあった未開封のペットボトルを投げつける。


「ギャぅ!」
 柾季は変な声をあげ廊下に倒れる。

「柾季!女の子の着替えている部屋にいきなり入ってどうするの!バカバカー」
 遥香は廊下に倒れて柾季に馬乗りになって、空のペットボトルで頭をポカポカ叩く。

「ご、ごめん!」
 両手で頭を守りながら、平謝りの柾季。


「遥香ちゃん…」
 翼女が止めに入ろうとしている。

「なんの騒ぎ?覗き…」
 爽果が廊下に出てきた。

「違います!」
 全力で否定する柾季。

「違うのか?なら、その子ほっといていいわ」
 爽果は部屋に入っていく。


「はぁーはぁー…もう…柾季!来るの早すぎ!」
 遥香はふくれ顔。

「なんだよ、渋滞とか混雑とか嫌だろ!」
 攻撃がおさまったので、言い返す柾季。

「二人とも下着きたのなら、こっちきて!まずはネイルからよ」
 爽果が呼ぶ。

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