夜会で踊りましょ!!
第16章 浴衣を着るまで…
「翼女ちゃん?何かあったの?」
「ううん、大丈夫みたい…それより、橘様の浴衣着せてもらうのって、今から予約いれたら割高かな?」
「さー?でも、どうしたの?自分で着るって言ってなかった?」
「うん。そのつもりだったけど。佐藤さんがすごく気合いで美容院行こうって…そしたらお父さんの顔色曇ってきて…」
「佐藤さん…が、気合入っているのか…」
遥香は”佐藤さん”を実際知らない。しかし、翼女の妄想”父の彼氏”だと認識している。
「つ!つば…」
頭の上で父の驚いた声がした。
(うそ、もう出てきた!)
「………翼女…いつからそこに…」
慎太郎が翼女に近づいてくる。
(きゃー、どうしよう…)
父親に遥香との会話を聞かれたくない。
翼女は無言で父親を見上げ、人差し指でシーのポーズをしてた。
慎太郎は小さくうなづいて、黙って豆を持って店内に向かった。
(ふー、こういう時の、お父さんの冷静な対応は神だわ)
「…そうだ!家で着る?お母さんの知り合いの人が頭も着付けもしに来てくれるよ」
遥香が何か思いついたような声で、意識がこちらに戻る。
「女の人?」
「もちろん♪翼女ちゃんの好きそうな、かっこいい女性よ♪」
「どんな人?」
「どんなか…。背が高くて、美人さんだね。可愛いっていうより、綺麗って感じ?凛としてる女性だけど、王子さま?って感じの方がイメージしやすいかな?」
「わー!!会ってみたい!!」
「でしょ!絶対会いたいって言うと思った。じゃ、二人分って頼むね」
「よろしくお願いします。お金は?」
「お金かーどうだろう?お母さんに聞いて、また連絡する」
「重ね重ね、よろしくお願いします」
「ううん、大丈夫みたい…それより、橘様の浴衣着せてもらうのって、今から予約いれたら割高かな?」
「さー?でも、どうしたの?自分で着るって言ってなかった?」
「うん。そのつもりだったけど。佐藤さんがすごく気合いで美容院行こうって…そしたらお父さんの顔色曇ってきて…」
「佐藤さん…が、気合入っているのか…」
遥香は”佐藤さん”を実際知らない。しかし、翼女の妄想”父の彼氏”だと認識している。
「つ!つば…」
頭の上で父の驚いた声がした。
(うそ、もう出てきた!)
「………翼女…いつからそこに…」
慎太郎が翼女に近づいてくる。
(きゃー、どうしよう…)
父親に遥香との会話を聞かれたくない。
翼女は無言で父親を見上げ、人差し指でシーのポーズをしてた。
慎太郎は小さくうなづいて、黙って豆を持って店内に向かった。
(ふー、こういう時の、お父さんの冷静な対応は神だわ)
「…そうだ!家で着る?お母さんの知り合いの人が頭も着付けもしに来てくれるよ」
遥香が何か思いついたような声で、意識がこちらに戻る。
「女の人?」
「もちろん♪翼女ちゃんの好きそうな、かっこいい女性よ♪」
「どんな人?」
「どんなか…。背が高くて、美人さんだね。可愛いっていうより、綺麗って感じ?凛としてる女性だけど、王子さま?って感じの方がイメージしやすいかな?」
「わー!!会ってみたい!!」
「でしょ!絶対会いたいって言うと思った。じゃ、二人分って頼むね」
「よろしくお願いします。お金は?」
「お金かーどうだろう?お母さんに聞いて、また連絡する」
「重ね重ね、よろしくお願いします」