
夜会で踊りましょ!!
第1章 橘様の浴衣
「男物…」
遥香はそのカタログを見ながら、不思議そうな顔をする。
「あ、これね。男の子とか…どんなの着るかなって、興味があって…」
顔を真っ赤にして話す。
「男物に興味ねぁ」
パラパラめくっている遥香。
「このカタログじゃ、細かい所分からないね」
パタンとカタログを閉じると、携帯を出した。
「遥香?」
翼女は遥香の姿をただ、見ている。
「フフ、任せて!…あ。もしもし…」
ニコッと笑う遥香は電話に誰か出たので、その場所から少し離れる。
「うん、うん。じゃ、二時には来れる?…うん、まってる。よろしく!」
電話を切ると翼女の側に戻ってくる遥香。
「おまたせ!」
「誰に電話してたの?」
「翼女ちゃんが男物の浴衣見たいんでしょ!」
「見たいけど…カタログみたし…」
「大丈夫。いい男いるから呼んだから!」
遥香はキラキラした目で翼女を見る。
「その、いい男って…もしかして…」
翼女は青ざめる。
「そう、永遠の下僕。柾季よ」
ハハハーと笑う遥香。
永遠の下僕と呼ばれた柾季とは、陣内 柾季(ジンナイ マサキ)遥香の従姉弟である。
「やっぱり…」
翼女はしゃがみこむ。
(どうしよう……柾季君がくる…)
柾季が側にいると、手が震える。息が苦しくなる。あの睨んだように私を見る顔が、気になって見つめてします。
遥香はそのカタログを見ながら、不思議そうな顔をする。
「あ、これね。男の子とか…どんなの着るかなって、興味があって…」
顔を真っ赤にして話す。
「男物に興味ねぁ」
パラパラめくっている遥香。
「このカタログじゃ、細かい所分からないね」
パタンとカタログを閉じると、携帯を出した。
「遥香?」
翼女は遥香の姿をただ、見ている。
「フフ、任せて!…あ。もしもし…」
ニコッと笑う遥香は電話に誰か出たので、その場所から少し離れる。
「うん、うん。じゃ、二時には来れる?…うん、まってる。よろしく!」
電話を切ると翼女の側に戻ってくる遥香。
「おまたせ!」
「誰に電話してたの?」
「翼女ちゃんが男物の浴衣見たいんでしょ!」
「見たいけど…カタログみたし…」
「大丈夫。いい男いるから呼んだから!」
遥香はキラキラした目で翼女を見る。
「その、いい男って…もしかして…」
翼女は青ざめる。
「そう、永遠の下僕。柾季よ」
ハハハーと笑う遥香。
永遠の下僕と呼ばれた柾季とは、陣内 柾季(ジンナイ マサキ)遥香の従姉弟である。
「やっぱり…」
翼女はしゃがみこむ。
(どうしよう……柾季君がくる…)
柾季が側にいると、手が震える。息が苦しくなる。あの睨んだように私を見る顔が、気になって見つめてします。
