
夜会で踊りましょ!!
第1章 橘様の浴衣
遥香視点
(ふふ、翼女ちゃんたら、照れちゃって…)
翼女が頭を抱えて座っているのを照れた頬を隠しているくらいに思っている遥香。
(柾季一人じゃ、会話が続かないかな…歩睦も呼ぼ!)
携帯を出すと、翼女に見えないように電話し始める。
「……はい」
歩睦が電話を受ける。
「あ!歩睦。部活終わった?」
今日は土曜日。剣道部に所属している歩睦は昼まで部活がある。
「うん、終わったよ…」
「昼から暇?」
「暇…まー暇かな?」
「じゃ、ちょっと付き合って!」
「…なにするの?」
「今。浴衣見に来てて、男物の浴衣着て欲しいの!」
「…なんで?」
「いいから!柾季も呼んだから、そのツレになって!」
「……」
「聞いてる!」
「うん…」
「柾季は二時までには、来れるみたいだから、よろしくね」
「わかった…」
遥香は歩睦との電話を終わると、翼女に声をかける。
「翼女ちゃん。フードコーナー行こ!」
「お昼ぅ?」
涙目の翼女がやっと顔をあげる。
「うん。来てからじゃ食べれないでしょ!」
翼女の背中を押しながら、その場から離れていく。
(ふふ、翼女ちゃんたら、照れちゃって…)
翼女が頭を抱えて座っているのを照れた頬を隠しているくらいに思っている遥香。
(柾季一人じゃ、会話が続かないかな…歩睦も呼ぼ!)
携帯を出すと、翼女に見えないように電話し始める。
「……はい」
歩睦が電話を受ける。
「あ!歩睦。部活終わった?」
今日は土曜日。剣道部に所属している歩睦は昼まで部活がある。
「うん、終わったよ…」
「昼から暇?」
「暇…まー暇かな?」
「じゃ、ちょっと付き合って!」
「…なにするの?」
「今。浴衣見に来てて、男物の浴衣着て欲しいの!」
「…なんで?」
「いいから!柾季も呼んだから、そのツレになって!」
「……」
「聞いてる!」
「うん…」
「柾季は二時までには、来れるみたいだから、よろしくね」
「わかった…」
遥香は歩睦との電話を終わると、翼女に声をかける。
「翼女ちゃん。フードコーナー行こ!」
「お昼ぅ?」
涙目の翼女がやっと顔をあげる。
「うん。来てからじゃ食べれないでしょ!」
翼女の背中を押しながら、その場から離れていく。
