夜会で踊りましょ!!
第4章 小学生の翼女(わたし)
(私…妄想が現実になって見えてる!)
翼女は、いても立っても入れなくなって、その場から逃げ出した。
「……あ……」
男の子の声が小さく聞えたが、見る勇気がなかった。
闇雲に、木の間を抜けていく。
「はーはー、今日はドキドキが止まらない日だ」
翼女は少し丘になった場所で、ようやく後ろを見ることが出来た。
下の遊歩道を歩く、男の子がいる。
「よかった。本物の男の子だ」
翼女はホッとして、その場に座る。
歩いていく男の子。
「もしかして、マサキ君なのかな?」
翼女はもっと、よく顔が見たくなる。
「でも、知らない人に話しかけれないし…」
一人で、モジモジ考えていると、男の子が見えなくなった。
「あ!いない!どこ行ったのかな?」
翼女は鞄をきちんと持って、男の子を捜す。
(なんだかすごい茂みだな……)
翼女には公園がジャングルのように感じている。
「あ、遊歩道だ」
がさがさ木を掻き分け、遊歩道に出ようとした時、
「きゃっ!!痛い!なに?」
髪の毛が引っ張られる痛みを感じた。
「あー髪の毛絡み付いた…………」
枝に引っかかった髪を引っ張る。
(ほどけない…)
「いや、どうしよう…」
無理に引っ張ると、余計に絡まってしまう。
「あ、だめだよ!」
急に、男の子が翼女の方に近づいてきた。
翼女は、いても立っても入れなくなって、その場から逃げ出した。
「……あ……」
男の子の声が小さく聞えたが、見る勇気がなかった。
闇雲に、木の間を抜けていく。
「はーはー、今日はドキドキが止まらない日だ」
翼女は少し丘になった場所で、ようやく後ろを見ることが出来た。
下の遊歩道を歩く、男の子がいる。
「よかった。本物の男の子だ」
翼女はホッとして、その場に座る。
歩いていく男の子。
「もしかして、マサキ君なのかな?」
翼女はもっと、よく顔が見たくなる。
「でも、知らない人に話しかけれないし…」
一人で、モジモジ考えていると、男の子が見えなくなった。
「あ!いない!どこ行ったのかな?」
翼女は鞄をきちんと持って、男の子を捜す。
(なんだかすごい茂みだな……)
翼女には公園がジャングルのように感じている。
「あ、遊歩道だ」
がさがさ木を掻き分け、遊歩道に出ようとした時、
「きゃっ!!痛い!なに?」
髪の毛が引っ張られる痛みを感じた。
「あー髪の毛絡み付いた…………」
枝に引っかかった髪を引っ張る。
(ほどけない…)
「いや、どうしよう…」
無理に引っ張ると、余計に絡まってしまう。
「あ、だめだよ!」
急に、男の子が翼女の方に近づいてきた。