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夜会で踊りましょ!!

第7章 遥香と歩睦の夜中の…

「…遥香が、そんなに真剣になるって事は、翼女ちゃんの事だね」

「うん…だって、この話できるの歩睦だけだし…」
 遥香は、持っていたPSPを鞄に戻している。

「そうだね…」
 歩睦は半袖Tシャツとショートパンツの間から見えるお腹を見て、ドキッとする。

(無防備なかっこう…僕って…)


「あの後、私翼女ちゃんと帰ったでしょ…って!聞いてる?」
 遥香が歩睦に詰め寄る。

「…は、はい!聞いてます」
 歩睦が床の上に正座する。

「よろしい!えーと…」
 仁王立ちの遥香は、自分がどこまで話したか思い出している。

(ここ、僕の部屋だよね…)
 心の中でシクシク泣いている歩睦。

「帰り道、会った感想とか、色々聞いたんだけど…ちょっと迷走気味だったから、作戦を練り直さないといけないと思って!」
 歩睦のベッドに再び座る遥香。

「聞いて欲しい事は筆談するから、柾季の声スピーカーに出して電話して!」
 遥香は、次々と指示を出す。

「今!電話するの?」

「そうよ!」
 鞄からノートとペンを出している遥香。

 時計を見ると、10時を回っている。

「もう、こんな時間だし!明日にしようよ。遥香だって帰らないと…」
 歩睦はオーバーアクションで、時計を指差す。

「まだ、10時じゃない。柾季は寝てないわ。明日日曜だし、起きてる!起きてる!」
 全然気にしていない遥香。

「気にするのは、僕…」
 脱力する歩睦。

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