テキストサイズ

夜会で踊りましょ!!

第7章 遥香と歩睦の夜中の…

「ふっ……よかった…」
 歩睦は開放された事と、確認が出来てホッとした。

  「なんだよ。この会話!」
 いつもの柾季の声で、突っ込みが飛んできた。

「え?」
 柾季の突っ込みで我に変える。

  「今日のオマエ変だぞ…」
 柾季の照れ隠し大声が聞える。

「…あぁ…」
 歩睦はどう答えようか、迷っていた。この会話の道筋は遥香のノートだ。その遥香は、僕のベッドの上で、照れているのか、嬉しいのか、動き回っている。

「まー気になってさ!僕ら長い付き合いだろ?柾季が楽しくないと、僕も楽しくない」

  「歩睦…ありがとうな…歩睦はいい奴だ。さすがオレが認めた義兄弟…」

(なんだよその、義兄弟って…)
 歩睦もニコッと笑顔になる。

  「電話だから、言えるけど、遥香にもその優しさが少しでも在ればいいのにな、下僕扱いは身体に堪えるよ!ハハハ」
 豪快に笑う柾季。

「…私が、やさしくないってぇぇ…」
 遥香が歩睦のベッドの上で立ち上がろうとしている。

「ハッハハ!そ、そうだな…」
 (ヤバイ…)

 「遥香!声が聞える!指示…」
 歩睦が携帯を胸で抑えながら、片手で遥香にノートをめくるように合図する。

 遥香も気がついて、ノートを開く。

「…あー話!戻すな!」
 歩睦が少し大きめの声で、話を変える。

  「ああ」

「僕としては、柾季は柾季の良さがあるし、翼女ちゃんだって、柾季が無理してるって感じてたし…」
 歩睦は遥香の書いたノートを見ながら話をしている。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ