夜会で踊りましょ!!
第8章 浴衣は勝負服!
「はー、疲れた…」
(もうぐったり…)
二人がいなくなって、大きく息をはく柾季。
「陣内様」
ぐったり気味の柾季を気遣って、籐の椅子を勧める着物姿の店員。
「お飲み物を!」
他の着物姿の店員が氷の入ったグラスを持って近づいてきた。
「すみません…」
グラスを貰う柾季は一気に飲み干す。
(麦茶が美味しい)
グラスに残った氷をクルクルまわしている。
「落ち着きましたか?」
店員とはちょっと、雰囲気が違う青年が柾季の横に座る。
「はい。お気遣いありがとうございます」
柾季はお礼を言いながら胸の名札に目をやる。
名札には、店主 佐藤綾郷と書いていた。
(若いのに店主か…)
「気になったものとは、無かったですか?」
店主はリングホルダーで止めた色見本を持ってきた。
「…特に」
(黄色い布しか記憶にない…)
柾季は申し訳なさそうな顔をする。
「そうですか…では、別角度から、攻めましょう!お名前を伺っていいですか?」
「はい。陣内柾季です」
「柾季様。私はこの店の主人の佐藤綾郷(さとう りょうご)といいます」
「ああ、お店の名前は、ご自身の名前だったんですね」
「はい。よろしくお願いします」
綾郷がニコニコ微笑む。
「こちらこそ…」
(綾郷さんってかっこいいな…イケメン店主ってヤツか…)
少し赤くなる柾季。
(もうぐったり…)
二人がいなくなって、大きく息をはく柾季。
「陣内様」
ぐったり気味の柾季を気遣って、籐の椅子を勧める着物姿の店員。
「お飲み物を!」
他の着物姿の店員が氷の入ったグラスを持って近づいてきた。
「すみません…」
グラスを貰う柾季は一気に飲み干す。
(麦茶が美味しい)
グラスに残った氷をクルクルまわしている。
「落ち着きましたか?」
店員とはちょっと、雰囲気が違う青年が柾季の横に座る。
「はい。お気遣いありがとうございます」
柾季はお礼を言いながら胸の名札に目をやる。
名札には、店主 佐藤綾郷と書いていた。
(若いのに店主か…)
「気になったものとは、無かったですか?」
店主はリングホルダーで止めた色見本を持ってきた。
「…特に」
(黄色い布しか記憶にない…)
柾季は申し訳なさそうな顔をする。
「そうですか…では、別角度から、攻めましょう!お名前を伺っていいですか?」
「はい。陣内柾季です」
「柾季様。私はこの店の主人の佐藤綾郷(さとう りょうご)といいます」
「ああ、お店の名前は、ご自身の名前だったんですね」
「はい。よろしくお願いします」
綾郷がニコニコ微笑む。
「こちらこそ…」
(綾郷さんってかっこいいな…イケメン店主ってヤツか…)
少し赤くなる柾季。