夜会で踊りましょ!!
第8章 浴衣は勝負服!
「では、柾季様はどんな色が好きですか?」
綾郷が色見本をパラパラめくり始める。
「好きな色は緑です」
「浴衣を着たことは在りますか?」
「いえ、あーでも、小さい時は着ていたかも…写真でアニメキャラの浴衣を着ていたような…」
「…橘様への思いとかありますか?例えば、気になる子がいるとか…」
「…えーと、はー…」
側に遥香がいないことを確認する。
「彼女ですか?」
綾郷が奥で仕立て済みの浴衣に袖を通している遥香をチラッと見る。
「ち、違います。遥香は従姉妹です」
慌てて、否定する柾季。
「それは失礼しました。とても、仲が良い所を拝見していましたので、そうかと…」
綾郷がニコニコしている。
「遥香の学校に、好きな子がいるんです…」
モジモジする柾季。
「それで夜会に参加すると?」
「その子とは…やっと友達になったばかりで、向こうの好みとか、いやな事とか分かんなくて。いやな思いとかさせちゃったみたいで…今、凹んでます…」
なぜか、こんな話をしてしまった。
綾郷さんはニコニコ聞いてくれている。
「その子はどんな感じですか?」
「まだ、よくわかりません。いつも、目が合う位で、ドキドキして、感情を抑えるので精一杯です」
柾季はテレ顔で笑う。
「わかりますよ。大好きな人の前では、自分が自分でなくなりますよね」
綾郷も誰かを思い出しているようだ。
「だから、よく遥香に怒られます」
「おやおや…ぁぁ…」
綾郷が、なにか思い出した顔する。
綾郷が色見本をパラパラめくり始める。
「好きな色は緑です」
「浴衣を着たことは在りますか?」
「いえ、あーでも、小さい時は着ていたかも…写真でアニメキャラの浴衣を着ていたような…」
「…橘様への思いとかありますか?例えば、気になる子がいるとか…」
「…えーと、はー…」
側に遥香がいないことを確認する。
「彼女ですか?」
綾郷が奥で仕立て済みの浴衣に袖を通している遥香をチラッと見る。
「ち、違います。遥香は従姉妹です」
慌てて、否定する柾季。
「それは失礼しました。とても、仲が良い所を拝見していましたので、そうかと…」
綾郷がニコニコしている。
「遥香の学校に、好きな子がいるんです…」
モジモジする柾季。
「それで夜会に参加すると?」
「その子とは…やっと友達になったばかりで、向こうの好みとか、いやな事とか分かんなくて。いやな思いとかさせちゃったみたいで…今、凹んでます…」
なぜか、こんな話をしてしまった。
綾郷さんはニコニコ聞いてくれている。
「その子はどんな感じですか?」
「まだ、よくわかりません。いつも、目が合う位で、ドキドキして、感情を抑えるので精一杯です」
柾季はテレ顔で笑う。
「わかりますよ。大好きな人の前では、自分が自分でなくなりますよね」
綾郷も誰かを思い出しているようだ。
「だから、よく遥香に怒られます」
「おやおや…ぁぁ…」
綾郷が、なにか思い出した顔する。