夜会で踊りましょ!!
第8章 浴衣は勝負服!
「では、少しお待ちください」
綾郷は席を立つ。
「はい…」
柾季は綾郷の顔を追う。
「直ぐ戻りますから」
綾郷はにっこり笑って奥に入る。
(オレ。今…見つめてた!ヤバイ子みたいだ…)
柾季は恥ずかしくなる。
「お待たせしました」
綾郷が柾季の前に一反の反物を持って帰ってきた。
「柾季様には、コチラのお色をお勧めします」
反物をスルスルッと解き、色を見せる。
「わー綺麗な露草の花のような色ですね」
柾季はその反物に触れながら、目をキラキラさせる。
「柾季様は、この縹色(はなだいろ)をご存知ですか?」
綾郷は驚いた顔する。
「はなだいろ?青じゃないんですか?」
柾季は質問する。
「青というより、いわゆる藍(あい)色です。藍より青に近く。青より深い色をしています」
「そうなんですか…」
綾郷の説明を聞きながら、反物を触っている。
「お気に召しました?」
綾郷が微笑む。
「はい。これで!これで作ります」
柾季が笑顔で答える。
「では、採寸しましょ!」
数人の店員が道具を持って回りに立つ。
柾季は、両手を広げ立つ。
綾郷は慣れた手つきで、着物の袖をたすきがけして採寸を始める。
「夜会では、浴衣が勝負服です。頑張ってくださいね」
綾郷が背中から肩に手を滑らせながら、声をかける。
「は、はい」
柾季の顔が真っ赤になってしまう。
綾郷は席を立つ。
「はい…」
柾季は綾郷の顔を追う。
「直ぐ戻りますから」
綾郷はにっこり笑って奥に入る。
(オレ。今…見つめてた!ヤバイ子みたいだ…)
柾季は恥ずかしくなる。
「お待たせしました」
綾郷が柾季の前に一反の反物を持って帰ってきた。
「柾季様には、コチラのお色をお勧めします」
反物をスルスルッと解き、色を見せる。
「わー綺麗な露草の花のような色ですね」
柾季はその反物に触れながら、目をキラキラさせる。
「柾季様は、この縹色(はなだいろ)をご存知ですか?」
綾郷は驚いた顔する。
「はなだいろ?青じゃないんですか?」
柾季は質問する。
「青というより、いわゆる藍(あい)色です。藍より青に近く。青より深い色をしています」
「そうなんですか…」
綾郷の説明を聞きながら、反物を触っている。
「お気に召しました?」
綾郷が微笑む。
「はい。これで!これで作ります」
柾季が笑顔で答える。
「では、採寸しましょ!」
数人の店員が道具を持って回りに立つ。
柾季は、両手を広げ立つ。
綾郷は慣れた手つきで、着物の袖をたすきがけして採寸を始める。
「夜会では、浴衣が勝負服です。頑張ってくださいね」
綾郷が背中から肩に手を滑らせながら、声をかける。
「は、はい」
柾季の顔が真っ赤になってしまう。