夜会で踊りましょ!!
第8章 浴衣は勝負服!
「柾季!もう選んだ?」
遥香が部屋を覗く。
「え!あ!うん!」
柾季は赤い顔して振向く。
「なに。赤い顔してるの!」
ひやかし顔の遥香が、ドンドン近づいて来る。
「赤い!そんな事ない!」
ムキになる柾季。
「ムキになった柾季かわいい!」
ツンツン体をつつく遥香。
「や、やめろ!まだ採寸中なのに!」
立っていようと耐えるが、くすぐったくて身を捩る。
「えー浴衣には採寸あんまりないわよ」
遥香が笑う。
「え?そうなの?」
綾郷を見る柾季。
何も言わず反物を巻きながら笑っている綾郷。
「ほぉら!」
遥香がニヤッと笑う。
「なんだよ!」
柾季がムッとした顔で遥香を見る。
「綾郷さん息子は選びました?」
二人が睨みあう所に、母が来た。
「はい。この縹色(はなだいろ)をお気に止めました」
綾郷が巻き上げた反物を見せる。
「子供の色…子供の柾季には丁度かしら…」
微笑む母。
「陣内様。そのような事は…」
綾郷が自分の唇に人差し指を当てる。
「母さん!オレこの色!気に入った。」
柾季が母に気付いて、近づいて来る。
「そう…そうね。柾季が気に入ったなら、これにしましょう」
母が反物を手にとる。
「息子の浴衣はこの反物で!」
「かしこまりました」
綾郷頭を下げる。
遥香が部屋を覗く。
「え!あ!うん!」
柾季は赤い顔して振向く。
「なに。赤い顔してるの!」
ひやかし顔の遥香が、ドンドン近づいて来る。
「赤い!そんな事ない!」
ムキになる柾季。
「ムキになった柾季かわいい!」
ツンツン体をつつく遥香。
「や、やめろ!まだ採寸中なのに!」
立っていようと耐えるが、くすぐったくて身を捩る。
「えー浴衣には採寸あんまりないわよ」
遥香が笑う。
「え?そうなの?」
綾郷を見る柾季。
何も言わず反物を巻きながら笑っている綾郷。
「ほぉら!」
遥香がニヤッと笑う。
「なんだよ!」
柾季がムッとした顔で遥香を見る。
「綾郷さん息子は選びました?」
二人が睨みあう所に、母が来た。
「はい。この縹色(はなだいろ)をお気に止めました」
綾郷が巻き上げた反物を見せる。
「子供の色…子供の柾季には丁度かしら…」
微笑む母。
「陣内様。そのような事は…」
綾郷が自分の唇に人差し指を当てる。
「母さん!オレこの色!気に入った。」
柾季が母に気付いて、近づいて来る。
「そう…そうね。柾季が気に入ったなら、これにしましょう」
母が反物を手にとる。
「息子の浴衣はこの反物で!」
「かしこまりました」
綾郷頭を下げる。