夜会で踊りましょ!!
第10章 『橘姫の絵画展』
「僕のそばにいると、小鳩先輩の攻撃が柾季にくるかも…だから、僕らも別行動にしよう!」
歩睦が軽く肩に手を置いてポンポン叩いて立ち上がる。
「僕は、僕で鑑賞してくるよ」
歩睦の満面の笑顔でその場を離れていく。
「……」
柾季は歩睦の背中を見送る。
(歩睦ってたまに、同い年か?って思うときあるよな…)
いつも、ニコニコして、怒った所とか見たことない。
(昨日の話だって…同じ歳の中学生の会話じゃない気がする)
電話越しから聞えてくる、歩睦の声はいつも優しい。そして、気持ちを落ち着かせてくれる。
(歩睦と早く義兄弟になりたいぜ!)
小さくガッツポーズをしていた柾季。
周りの人が、ヒソヒソはなしている事に気付く。
(ヤ、ヤバイ…変な子見つけた!見たいな目で見てる)
急に恥ずかしくなって、立ち上がる柾季。
ドン!
後ろにいた人とぶつかった。
「きゃ!」
その人は持っていた物を豪快にぶちまける。
「ああ!すみません」
柾季が慌てて拾い集める。
「い、いえ大丈夫です」
その人は真っ赤な顔して走りさった。
「あ!」
柾季は一枚だけ遠くに落ちている紙を拾う。
(なんとなく、遥香に似ている…)
色鉛筆で書いた女性の横顔…
「さっきの人にあったら、返さないとな…」
柾季はその紙をパンフレットに挟む。
歩睦が軽く肩に手を置いてポンポン叩いて立ち上がる。
「僕は、僕で鑑賞してくるよ」
歩睦の満面の笑顔でその場を離れていく。
「……」
柾季は歩睦の背中を見送る。
(歩睦ってたまに、同い年か?って思うときあるよな…)
いつも、ニコニコして、怒った所とか見たことない。
(昨日の話だって…同じ歳の中学生の会話じゃない気がする)
電話越しから聞えてくる、歩睦の声はいつも優しい。そして、気持ちを落ち着かせてくれる。
(歩睦と早く義兄弟になりたいぜ!)
小さくガッツポーズをしていた柾季。
周りの人が、ヒソヒソはなしている事に気付く。
(ヤ、ヤバイ…変な子見つけた!見たいな目で見てる)
急に恥ずかしくなって、立ち上がる柾季。
ドン!
後ろにいた人とぶつかった。
「きゃ!」
その人は持っていた物を豪快にぶちまける。
「ああ!すみません」
柾季が慌てて拾い集める。
「い、いえ大丈夫です」
その人は真っ赤な顔して走りさった。
「あ!」
柾季は一枚だけ遠くに落ちている紙を拾う。
(なんとなく、遥香に似ている…)
色鉛筆で書いた女性の横顔…
「さっきの人にあったら、返さないとな…」
柾季はその紙をパンフレットに挟む。