夜会で踊りましょ!!
第11章 橘様とは
「さっきから気になっていたんだけど、大きな鞄だけど、何…入っているの?」
柾季が翼女の横の席に置いた大きな鞄を指差す。
「こ、この鞄の中には…橘様の事や色々調べた事のメモとか、入ってます」
鞄を自分の胸の前に抱える翼女。
「橘様?調べてるの?」
「はい。私、こっちに来てから橘様の事を知ったんですが、調べれば調べるほど、惹かれるんです」
「惹かれるねー珍しいかな?」
「柾季君は葉多民でしょ?地元の人には身近すぎて良さがぼやけるんです」
「そんなもんかねぇ…今じゃ…葉多郡は星見山市を中心に統廃合を繰り返して今の七市に落ち着いたんだから…俺の住む黒汐は橘神社のイベントは無いんだよな…」
「柾季君は…橘様の事どう思いますか?」
「うーんどうって、聞かれたら、どうなんだろう。
俺の認識は目も耳も不自由な天皇の娘で、この地を治まる国造として、葉多に来た。
今日の風習やこの地に民芸品の礎をもたらした。だったかな?」
「その程度なんですね…」
ちょっと、がっかりした顔の翼女。
(あれ、テンション下がった…やばいって、せっかく話が広がりだしたのに…)
「そ、そんな顔しないでよ!俺がさ、橘様の事を知らな過ぎるんだよ!…よかったら、少し教えてくれるかな?」
柾季は自分の顔の前に手を合わせる
「…柾季君が知りたいのなら…」
翼女が鞄の中から分厚ファイルを出す。
(分厚い!!そんなの持っているの!)
驚く柾季。
柾季が翼女の横の席に置いた大きな鞄を指差す。
「こ、この鞄の中には…橘様の事や色々調べた事のメモとか、入ってます」
鞄を自分の胸の前に抱える翼女。
「橘様?調べてるの?」
「はい。私、こっちに来てから橘様の事を知ったんですが、調べれば調べるほど、惹かれるんです」
「惹かれるねー珍しいかな?」
「柾季君は葉多民でしょ?地元の人には身近すぎて良さがぼやけるんです」
「そんなもんかねぇ…今じゃ…葉多郡は星見山市を中心に統廃合を繰り返して今の七市に落ち着いたんだから…俺の住む黒汐は橘神社のイベントは無いんだよな…」
「柾季君は…橘様の事どう思いますか?」
「うーんどうって、聞かれたら、どうなんだろう。
俺の認識は目も耳も不自由な天皇の娘で、この地を治まる国造として、葉多に来た。
今日の風習やこの地に民芸品の礎をもたらした。だったかな?」
「その程度なんですね…」
ちょっと、がっかりした顔の翼女。
(あれ、テンション下がった…やばいって、せっかく話が広がりだしたのに…)
「そ、そんな顔しないでよ!俺がさ、橘様の事を知らな過ぎるんだよ!…よかったら、少し教えてくれるかな?」
柾季は自分の顔の前に手を合わせる
「…柾季君が知りたいのなら…」
翼女が鞄の中から分厚ファイルを出す。
(分厚い!!そんなの持っているの!)
驚く柾季。