夜会で踊りましょ!!
第11章 橘様とは
「そうかもしれませんね…でも、民は死病から命を守った姫を菩薩様のように崇めたのかもしれません」
「そういう解釈もできるね」
(あぶない、話を変えないと…)
「クニノってどこ?京だから京都?」
「恭仁京とは、正式には大養徳恭仁大宮(やまとの、くにの、おおみや)といって奈良時代の複数あった都の一つです。現在の京都府木津川市加茂町辺りで…石碑や遺跡あるそうです…」
今まで楽しそうに語っていたのに、翼女がいきなり黙ってしまう。
「どうしたの?」
柾季は翼女の様子を伺う。
「私!この古都に行って見たいんです」
翼女が目をキラキラさせながら柾季の方を見る。
「木津川市に行きたいの?」
「はい」
翼女は笑顔になる。
「行く時は俺も一緒に行きたいな!」
柾季は何の迷いも無く自分の気持ちを言う。
「え!一緒に行ってくれるんですか?」
目を大きく見開いて身を乗り出す翼女。
「あ…」
(翼女ちゃんの顔アップだ!)
柾季は思わず固まる。
ピピピピピッ
柾季の携帯がなる。
「あ!電話ごめんね…」
柾季が慌てて携帯を取り出し座り込む。
「あ。す、すみません…私のほうこそ…」
翼女はゆっくり椅子に座り直す。
「そういう解釈もできるね」
(あぶない、話を変えないと…)
「クニノってどこ?京だから京都?」
「恭仁京とは、正式には大養徳恭仁大宮(やまとの、くにの、おおみや)といって奈良時代の複数あった都の一つです。現在の京都府木津川市加茂町辺りで…石碑や遺跡あるそうです…」
今まで楽しそうに語っていたのに、翼女がいきなり黙ってしまう。
「どうしたの?」
柾季は翼女の様子を伺う。
「私!この古都に行って見たいんです」
翼女が目をキラキラさせながら柾季の方を見る。
「木津川市に行きたいの?」
「はい」
翼女は笑顔になる。
「行く時は俺も一緒に行きたいな!」
柾季は何の迷いも無く自分の気持ちを言う。
「え!一緒に行ってくれるんですか?」
目を大きく見開いて身を乗り出す翼女。
「あ…」
(翼女ちゃんの顔アップだ!)
柾季は思わず固まる。
ピピピピピッ
柾季の携帯がなる。
「あ!電話ごめんね…」
柾季が慌てて携帯を取り出し座り込む。
「あ。す、すみません…私のほうこそ…」
翼女はゆっくり椅子に座り直す。