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夜会で踊りましょ!!

第11章 橘様とは

 遥香は柾季と翼女が歩く通路を見下ろせる踊り場にあがって来た。

「よしよし、二人で歩いている」
 ぎこちなく歩く二人を見つめる遥香。

「うまく行った?」
 歩睦が携帯を持ったまま、遥香に近づいてきた。

「結果往来って感じ…柾季は気付いてたみたいだし」
 首をかしげながら、話す遥香。

「いいんじゃない。柾季が自分で行動してるんだし」
 歩睦も歩く二人を見て笑っている。

「そうね、しばらく観察してたけど。問題はなさそうだったし」
 遥香の顔がほころんでいく。

「夜会の後の花火で、二人っきりにできるね」
 歩睦も乗り気。

「よし、早く帰って作戦会議だ」
 二人は色々話ながら、その場所から離れて行った。

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