
薔薇はあいを囁く
第3章 薔薇の正体
狂暴な性癖に犯されてしまう。
全てを忘れたいがために。
心が歪み、荒んでいった。
そして、数年後。
施設であいを見つけた。
「…みーつけた。」
あいは、小さくて可愛かった。
純粋で天使みたいだ。
そんな君に、僕はひどい感情を抱いてしまった。
僕の事を心底恨むだろう人物を、
何も知らない無垢な君、
そんな君に僕のことを、
愛させたらどうなるのか?
手元に置いて、
穢れさせたい。
いや、僕が汚してやりたい。
僕が何者か知った君の絶望に満ちた時の顔を想像したら。
ぞくぞくするような、快感が走り。
全身が震えた。
