赤い恋 ~sho sakurai~
第9章 嫉妬
朝、目が覚めると私は自分の部屋のベッドにいた。
結「あれ…?おかしいな…………」
自分で部屋に戻った記憶がない。
確かあのまま寝ちゃったんじゃ…?
結「…………夢?…………まさか!」
翔ちゃんが運んでくれた…………とか?!
嘘!
そんなのすっごく嬉しいけどすっごく困る!!
私…!重いし…!
ちょっ!
ダッシュで部屋を出ていきリビングの戸を勢いよく開いた。
結「…………あ」
私の予定ではそこには潤くんがいるはずだったのに…………
よりにもよって…………
翔「……おはよ…?」
結「お、おは……よ(笑)」
ひきつる笑顔を向けてゆっく~り、
後ろ手で戸を閉めた。
翔「…朝からどうした?」
不思議そうに笑った翔ちゃんはまだパジャマで。
ちょっとキュンとした。
結「え、えへへ…(笑)なんでも……なぁい……(笑)」
ほんとに翔ちゃんなのかな…?
結「翔ちゃんさ……、昨日……」
翔「んー?」
結「私、……ここで寝た……よね?」
首を傾げて食卓を指差した。
翔「あーうん。寝たけど運んどいたよ♪こんなとこで寝たら風邪引くでしょ?」
ものっすごいイケメンスマイルでバッチリ目が覚めました……。
ごちそうさまです…。
…じゃなくて!
結「そっそんなぁ…!無視してここで寝かしてくれてよかったのにぃ…!」
そういうと翔ちゃんは呆れたように笑った。
翔「そんなこと出来るわけないでしょ…。目の前で女の子寝てんのに」
に゛ゃぁーーーー!
しっ死ぬ!
キュン死にしそう…!
結「そんなこと言ったって!翔ちゃん疲れてるし、…!…………私……重いし……」
そうだよ…………夜中まで仕事頑張ってんのに…………そんなの…。
翔「女の子1人運べなくて男じゃないでしよ(笑)」
…………もうやばい!!
朝からドキドキが止まりません!