
時を止めて
第1章 逢いたくて逢いたくて
「チャミンナ、ひどい。二回も…。」
ぷぅっと膨れっ面のヒョン。
可愛いすぎて、もぅ一回したくなりますよ。
「愛してます、ヒョン。」
「なに?どうしたの?チャミンナ?普段は愛してますなんて、あんまり言わない癖に。」
ぎゅうっと、ヒョンを抱き締める。
会えなかった時間。
普段は男らしくて、頼もしくて、絶対に弱音を吐いたりしないヒョン。
そんな彼を一番愛してるのは、オレだけだって、認めたんですよ?
悔しいですけど。
「逢いたくて逢いたくて逢いたくて堪らなかったんです。」
「…………。」
チュ。
ヒョンからの可愛いキスを貰った。
「………ボクも。」
「…………。」
「……………。」
お互い、見つめ合って笑った。
その瞬間が幸せだった。
会話をしなくても、分かる気持ちがあったから。
幸せで怖いくらいだけど。
このまま。
いつまでも、いつまでも、一緒にいるよ、ヒョン。
第一章・完
