身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第14章 第三話 【観玉寺の廃妃】 祭りの夜
だが、ユンは明姫の身体が欲しいわけではないのだ。もちろん、彼を魅了してやまない豊満な肢体にこの上なく惹かれてはいるけれど、身体だけでなく、何より心が欲しい。だからこそ、明姫の心の中に自分以外の男―たとえそれが恋慕の情ではなくても、他の男の影が少しでもあれば許せない。
子どもじみた我が儘・独占欲だとも、異常なまでの執着心だとも判っていたが、明姫へのこの熱い想いだけは自分でもどうしようもなく抑制がきかない。
一度たがが外れてしまえば、理性よりも感情が暴走し、明姫を荒々しく組み敷いてしまう。
子どもじみた我が儘・独占欲だとも、異常なまでの執着心だとも判っていたが、明姫へのこの熱い想いだけは自分でもどうしようもなく抑制がきかない。
一度たがが外れてしまえば、理性よりも感情が暴走し、明姫を荒々しく組み敷いてしまう。