身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第16章 第四話 【永遠の少女】 愛しき者
「和嬪さま」
哀れなヒャンダンは蒼白で震えている。明姫は意外に思いながらも、怯え切っている彼女に微笑みかけた。
「大丈夫よ、ただの鼠の死骸じゃないの」
「たっ、ただの鼠の死骸だなんて。和嬪さまは平気なんですか!?」
彼女らしくもなく、完全に声が裏返っている。
「ふふ、ヒャンダンは知らないでしょうけど、入宮するまでは近所の男の子たちと外を駆け回っていたくらいのお転婆だったのよ、私。だから、鼠の一匹や二匹は全然平気」
哀れなヒャンダンは蒼白で震えている。明姫は意外に思いながらも、怯え切っている彼女に微笑みかけた。
「大丈夫よ、ただの鼠の死骸じゃないの」
「たっ、ただの鼠の死骸だなんて。和嬪さまは平気なんですか!?」
彼女らしくもなく、完全に声が裏返っている。
「ふふ、ヒャンダンは知らないでしょうけど、入宮するまでは近所の男の子たちと外を駆け回っていたくらいのお転婆だったのよ、私。だから、鼠の一匹や二匹は全然平気」