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身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】

第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱

 確かに明姫は、いつまでも変わらなかった。外見だけはどれだけ臈長けて艶やかになろうとも、根本の無邪気で天真爛漫な少女の部分は今も少しも変化していない。ユンが明姫を熱愛するのも、この変わらない性格のせいもあるのはもちろんだ。
 明姫はぷりぶりと怒りながら、途中止めになっていた食事に取りかかった。
「いつまでも、そこで一人で笑っていると良いんだから」
「申し訳ありません。私としたことが気づきもしませんでした。すっかり冷めてしまいましたから、温め直してくるように申しつけましょうか?」
 ヒャンダンが素知らぬ顔で言うのに、明姫は首を振る。

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