身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱
「ここに来る前、監察部に命じて、後宮内での今回の不祥事について逐一明るみにするようにと言ってきた。事が監察部だけで手に負えぬときは、義禁府を動かしても良いと考えている」
そのために、明姫の許に来るのが遅れたのだろう。
「殿下、それはあまりに事が大きくなりすぎるのでは」
明姫が遠慮がちに言うと、ユンは笑った。
「まったく、強情というか何というか。今のそなたは他人の心配などしている場合ではないぞ。ウンが亡くなったとはいえ、そなたは世子の母だ。仮にも一国の世子の母を狙うなど、この私の生命を狙うも同じではないか。そのような不埒な輩は必ずや探し出して、厳罰に処してやる」
そのために、明姫の許に来るのが遅れたのだろう。
「殿下、それはあまりに事が大きくなりすぎるのでは」
明姫が遠慮がちに言うと、ユンは笑った。
「まったく、強情というか何というか。今のそなたは他人の心配などしている場合ではないぞ。ウンが亡くなったとはいえ、そなたは世子の母だ。仮にも一国の世子の母を狙うなど、この私の生命を狙うも同じではないか。そのような不埒な輩は必ずや探し出して、厳罰に処してやる」