身代わりの王妃~おさな妻~続・後宮悲歌【후궁 비가】
第17章 第四話 【永遠の少女】 波乱
「殿―」
言いかけて、明姫はハッと口をつぐんだ。
「ユン」
吐息のように零れ落ちたその言葉に、ユンが待ちかねたように明姫を引き寄せ、その唇を塞いだ。最初は蝶の羽根が掠めるような軽い口づけを繰り返す。
触れるだけの口づけに我慢できなくなったのか、彼は明姫の唇を舌でなぞり始める。上唇から下唇にかけて、まるで紅を塗るように男の舌が動く度に、濡れた音が響く。
ユンの舌が忙しなく行ったり来たりするにつれて、明姫の唇から艶(なま)めかしい吐息とも喘ぎ声ともつかないものが零れ落ちる。己れの声にすら感じて、快感が四肢を駆け抜ける。
言いかけて、明姫はハッと口をつぐんだ。
「ユン」
吐息のように零れ落ちたその言葉に、ユンが待ちかねたように明姫を引き寄せ、その唇を塞いだ。最初は蝶の羽根が掠めるような軽い口づけを繰り返す。
触れるだけの口づけに我慢できなくなったのか、彼は明姫の唇を舌でなぞり始める。上唇から下唇にかけて、まるで紅を塗るように男の舌が動く度に、濡れた音が響く。
ユンの舌が忙しなく行ったり来たりするにつれて、明姫の唇から艶(なま)めかしい吐息とも喘ぎ声ともつかないものが零れ落ちる。己れの声にすら感じて、快感が四肢を駆け抜ける。